第1回3Dプリンター活用技術検定試験を受験してみて
本日2017/2/12に第1回3Dプリンター活用技術検定試験を受験したので、その話です。
3Dプリンター活用技術検定試験とは
ACSPが主催する検定試験で、3Dプリンターの「メリット」「仕組みとプロセス」「活用」の3分野から出題され、マークシート方式です。
各分野50%以上かつ、総合70%以上で合格となります。
資格名は「3Dプリンター活用技術基礎」。
試験は年に2回あり(第1回目の2016年度は後期のみ)試験時間は60分、受験料は8000円(税抜)です。
ACSPは他にCAD利用技術者試験なども主催しています。
出題形式
大問3題構成で、第1題が2択の正誤問題で12問。第2題が3択の選択問題で12問。第3題が語群のある穴埋め問題で36問。
合計60問なので、合格ボーダーは42問になります。
難易度
かなり簡単だと思います。
公式ガイドブックが販売されていますが、それを一周読むだけで、十分合格できると思います。
3Dプリンターを実際に使っている人なら、全く勉強せずに合格できるかもしれません。それくらいの難易度です。
仕組みとプロセスが少し専門的な知識になるので、全く3Dプリンターに関わったことがない人は少し大変かもしれません(それでも図がたくさん書いてあるので大丈夫だとは思いますが)。
受験してみて
試験は多分満点じゃないかなぁってデキでした。
大阪 天満が受験地でしたが、同じ会場の受験者数は30人程度でした。第1回だから少ないですね。
3Dプリンターに使われる造形材料の特性について、詳しく知れたのが1番良かったですね。
特に樹脂素材については、かなり詳細に載っていて、エンプラ・スーパーエンプラと普通のプラの違いとか結晶性の話、造形前・造形後の取り扱いの違いについてなんかは、家庭用のFDM機を使っているとほとんどABSとPLAに関する知識しかつかないので、資格の有無に関わらず知ってて損はないです。
あと、自分の知らない造形方式を知れたのも良かったです。
今まで、結合剤噴射方式と材料噴射方式は同じものと思っていたし、液槽光重合方式に自由液面法と規制液面法があるのも知らなかったし、指向性エネルギー堆積方式に至っては完全に初見だったしね。
ただまあ、かなりお金儲けの臭いのする検定ですね。この知識があっても3D-CADなり3D-CGなりでモデリングができないと話にならない部分は大きいですし、だったらCAD検定受ければいいよねってなってしまうので。
とはいえ、3Dプリンターを扱う上で知っておいた方が良い情報が詰まってるのは事実なので、試験は受けなくても、ガイドブックは1度読んでみても良いんじゃないですかね?